病院と同様に介護施設でも夜勤はあるが、施設によって異なる。多くの場合は、17時前後~翌日の10時までの16時間勤務や、22時前後~翌日の7時までの8時間勤務がほとんどであるようだ。しかし、どちらも間に1時間の休憩時間が設けられており、16時間勤務の場合は翌日が休みになるのが特徴だ。仕事の内容は食事や排泄の介助、着替えの介助や事務仕事など日勤とあまり変わらないが、巡回をする必要があり、その際利用者を起こさない配慮が求められる。

夜勤の回数は、多くの場合月に4~5回ほどシフトに組み込まれる所が多く、少人数で担当することになる。そのため、入居者の動きを注意して見守るなどの必要があり、看護師がいない施設では、入居者に急変があった場合は介護職員が対応しなければならない。だから、巡回時は入居者の異変に素早く気付ける観察力が求められるのだ。

1人で夜勤に入る場合は、周りの人に気を使うことがなく、自分のペースで仕事をすることができる点は魅力だ。しかし、2人で勤務にあたる場合は、もし苦手な人と一緒になると、仕事に影響がでないようにしなければならない。

このように、夜勤には日勤とは違うメリットとデメリットがあるが、夜勤手当が付き、少ない出勤日数でも高収入を得られるところは大きな魅力だ。また、16時間勤務であれば連休も取りやすく、プライベートな予定を立てやすい。健康管理が重要な勤務体制だが、一人一人のライフスタイルや体調に合わせて健康管理を行えば、意外と働きやすいものだ。